子供の感想から見る「コミュニケーション能力の素地」 [授業]
「類推と反応」をキーワードとしたcontent-basedの授業により、子供たちに「コミュニケーション能力の素地」が養われることがよく分かる感想である。
■私がこの一年間で感じたことは、ジェスチャーを通しながらも通じるということです。例えば、料理をしながら英語の勉強ができました。ポップコーン&パンケーキを作って、ちょっぴりだけ英語が分かるようになりました。とってもうれしかったです。また、歌を歌いながら覚えることができることもすごいと思いました。私は、将来、英語を使わなきゃいけない職業につくので6年生になってもがんばりたいと思います。
■英語は世界の共通語で、英語を話せれば、いろいろな国の人としゃべれることが分かりました。楽しかった活動は、7月にやった「日本の祝日、世界の祝日」です。外国と日本の文化のちがいにおどろきました。12月にやった「外来語を知ろう」では、シュークリームやピーマンは発音だけではなく、言葉もちがうことが分かりました。1月には、世界の年明けの様子が見られました。だいたい、どの国でも花火が打ち上がっているのが印象に残っています。6年生では、もっともっと英語をがんばりたいです。
■私は、外国語活動をする前は「あ〜、むずかしいんだな〜。」と思っていたけれど、始まってみると、英語を使うって楽しいな〜と思いました。英語を推理してポップコーンを作ったり、パンケーキを作ったりすることができてよかったです。あっという間に、35回もの外国語活動を終えてしまいました。6年生になっても英語に親しんでいきたいです。英語を推理して、単語でもジェスチャーでもいいから伝えることが大切だと学びました。外国語活動はとっても楽しかったです。ありがとうございました。
■いちばん最初にした「ポップコーン作り」では先生がどのようにして作るのかを英語やジェスチャーをしながら教えてくれました。いちばん最後の授業の「パンケーキ作り」では、先生が何を言っているのかをきちんと聞き取れたのでよかったです。
■今年から本格的に始まった英語活動は、とてもたくさんのことを学べておもしろかったです。これは英語だと思っていた単語が和製英語だったり、もとは違う国の言葉だったり、とてもびっくりしたものもありました。授業を重ねるにつれ、しゃべれないけど、何を言っているのかが分かるようになる場面が増えてきたので、すごくよかったです。これからも、先生が何を言っているのかを推理して、楽しく勉強したいと思いました。そして、少しずつ上達していきたいです。
■私はこの一年間で気付いたことは、英語はあんまりよく分からないけれど、言っていることはなんとなく分かる。英語は不思議だなって気付きました。英語は分からなくても、どこかで通じ合っている。いつのまにか英語の時間が楽しみでとっても好きになっていることを発見しました。英語は日本語とは全然ちがうけれど、同じ言葉で大事だということを学びました。
■私は、この一年間の英語の時間で、マリア先生と渋谷先生から教えてもらったことを生かして、英検の5級を受けました。リスニングで、英語の時間できたえた「言われたことをすいりしながら聞く」を生かして合格しました。筆記も渋谷先生が作ったスクリーンに書かれた英語を読むことで、書かれた文章もすいりできるようになりました。これからも、4月から今までの学習を生かして、英語がペラペラになれるようにがんばります。今年受ける予定の4級もがんばります。来年度も渋谷先生がいいと思いました。
4月から、この子供たちに授業することはない(私が異動なので)。6年生でも更に「素地」の質を高めていってくれることを願っている。
Let's make pancakes! [授業]
5年生、最後の外国語活動はパンケーキ作りである。(こちらが指導案)






使う用具や材料の説明、作り方の説明を私とALTで行う。

How do you say this in English?
そして、英語で説明しながら実際に作ってみせる。

Scoop the batter, and pour it onto the frying pan.


When the pancake is ready, take it out, and put it on a plate.
いよいよ、子供たちの番である。

How much milk do you need?

もう、ひっくり返していい?

うまーい!
子供たちの感想である。
■パンケーキがとてもよく焼けてよかったです。英語でパンケーキの作り方を説明されたとき、何を言っているのか、きちんと分かりました。
■パンケーキ作りは、ちょー楽しかったです。レシピを覚えて家でも作ってみたいです!いつもはホットケーキミックスから作っていましたが、この作り方は初めて知りました。
■パンケーキ作りはとても楽しかったです。けれど、大きくしすぎて、ひっくり返すときに失敗してしまいました。先生の話している英語をすいりしながら聞くことができたので、とてもよかったと思います。また作ってみたいです。
■すべて焼いた後、プチパンケーキを作ったりもしました。いろいろ、ハプニングが起きたけれど、とても楽しいパンケーキ作りでした。次は別のものを作りながら英語をしてみたいなと思っています。
中国のマクドナルド [授業]
先週行った授業である。
『英語ノート1』Lesson 9のテーマは「ランチメニューを作ろう」である。『英語ノート』の巻末には様々なメニューの絵カードが付属している。切り取って、お買い物ごっこやメニュー作りができるようになっている。
しかし、5年生の子供たち絵カードを使ってお買い物ごっこ?う〜ん、知的な活動じゃないなぁ。
ということで、「中国のマクドナルド」を題材とした代案で授業を行った。拙著
に書いた授業である(授業案はこちらでも見ることができる)。
下のメニューを提示し、英語でヒントを与える。子供たちは英語のヒントと漢字の意味からメニューを推測し、食べたいものを選んでいく。

下の写真を示し、This is a hamburger.

What's this?

最初の2文字の漢字が何を表しているのかがポイントとなる。英語でヒントを与える。
そう、チーズバーガーである。では、これはどうだろう。

子供たちは漢字の意味を考える。最初の漢字を指しながら、What does it mean? Yes, it means "double".そう、答えはこうなる。

次々とスライド教材を提示しながら、上のようにメニューの意味を考えさせていった。
授業後、子供たちはこんな感想を書いた。
■マクドナルドの中国語のメニューが意外に推理できたのでうれしかった。
■ぼくも中国のマクドナルドに行ってみたくなりました。
■「中国のマクドナルド」では、どういうことが書いてあるのかをまわりの友達と推理して、コミュニケーションがとれた。
■中国のマクドナルドを見て、とてもおなかがへりました。ハングリーな感じでした。
■だいたい解読できたので、解読するのが楽しかった。
■周りの人たちといっしょに考えて、とても面白かった。よく知っているメニューもあるし、初めて聞いたメニューもあった。中国のメニューと日本のメニューはびみょうにちがっていて、おもしろかった。
■いろいろな意味を想像して考えて、とてもおもしろかった。中国に行ってみたくなった。
■「中国のマクドナルド」の活動では、いろいろな文化のちがいを感じた。
ジャストマイスターを使った授業 [授業]
『ジャストマイスター』に付属するサンプルスライドを使って授業した。サンプルスライドとは言っても、作成者は私自身である。
最初は、日本の行事を題材として、「月の名称」をインプットしていく。例えば、「ひな祭り」のイラストを提示して、
What even is this? Yes, it's Hinamatsuri. When is Hinamatsuri? March.
等と語りかけていくのである。スライドは、イラストをクリックするとネイティブが「月名」を発音してくれるように作ってある。
1月から12月まで終えると、13枚目のスライドには、1年分の行事がイラストで並んでいる。このスライドを提示しながら、Which is February?と尋ねる。指名された子供が、タッチパネルの前に立ち、イラストをタッチすると、イラストに対応した月名の発音が再生されるのである。

続いては、同様の活動をアメリカの行事を題材として行った。St. Patrick's Day等は、子供たちにとって初めて聞く行事であろう。日本の行事のときに比べ、月名とイラストを対応させる際の抵抗が若干上がる。レベルアップするわけである。

さらに、三つ目の活動は「陰暦の名称」と英語の月名を対応させる活動である。まずは、次のスライド。

1月から12月までが順序よく並んでいる。日本語で、「むつき」「きさらぎ」・・・等と言わせた後、教師が指したカードを英語で言わせてみる。スライドは「陰暦名」をタッチすると英語の発音が再生されるようになっている。例えば、「如月」をタッチすると「February」と再生されるのである。
慣れたところで、次のスライド。

今度は、陰暦カードがランダムに並んでいる。先ほどより難易度が上がったわけである。
最後は、ゲーム的要素を取り入れた活動である。次のスライドを使用する。

中央の赤い文をタッチするとWhich is March?と問いが再生される。その問いを聞き、該当の陰暦カードをタッチするのである。正しく「弥生」カードをタッチすれば、ピンポン!という効果音が返ってくるが、間違えてしまうとブブー!である。子供たち、ゲーム感覚で楽しんでいた。

日本の行事、アメリカの行事、陰暦。これらの活動を通し、子供たちには「英語の月名」が繰り返しインプットされることになる。変化のある繰り返しの中で、子供たちは飽きることなく「英語の月名」に慣れ親しむことができるのである。このスライド、オススメ!(自画自賛でした・・・。)
JASTEC発表への感想 [授業]
すると、即日、Webサイト上の掲示板に感想の書き込みをいただいた。
■本日JASTECの研究大会に参加した者です。先生がレジュメに書いてくださったアドレスにアクセスして初めてお邪魔いたしました。以前、先生のご著書を拝読して、今日は(写真ではなく)本物の渋谷先生にお目にかかれるのを楽しみに出かけました。
今日の先生の実践発表は50分では物足りなくて、もっともっとお聞きしたかったというのが率直な感想です。今日の先生のお話から、真のコミュニケーション活動を大切にしていらっしゃることがわかり、さらには先生の温かいお人柄まで伝わってくるようでした。素敵な時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。
この方は、ご自分でもブログをもっていらっしゃる。リンクされていたブログにアクセスすると、ここでも次のように感想を述べられていた。ありがたいことである。
■続く「デジタル教材のススメ」は今日の学会で私が一番楽しみにしていた発表でした。発表者の先生のご著書を読んだことがあるので妙な先入観はありませんでしたが、これが他の先生だったら「デジタル教材のススメ」というタイトルだけを見て「ああ、パソコンとか電子黒板とか、いわゆる『ちょっとオタク系』の自己満足な発表で、ごくごく普通の小学校の先生(特にデジタル機器が苦手な先生)がまねできないようなネタが出てくるのでは」と勝手に思い込んでいたかもしれません。先生の実践報告の中には、ある程度パソコンのスキルを身につけないとまねできないものがあるものの、デジタル教材を駆使した実演があまりにも鮮やかで、まるで手品を見ているかのようでした。児童役で体験しても楽しかったので、デジタル機器に苦手意識をお持ちの先生も「こんなに楽しい授業が展開できるなら、来年度から使えるようにちょっと頑張ってみようかな」と思われたかもしれません。しかも、デジタル教材だけに頼った実践発表ではなく、アナログな部分と言いますか、折り紙など学校に必ずあるものを使った展開にまでつなげていました。小学校外国語活動の研究発表や研修で「ICTの活用」を謳っていると、機器を使いこなして見栄えのする活動を紹介することが目的化してしまって本来の目標である「コミュニケーション能力の素地を養う」を忘れてしまいそうな内容も少なくありません。でもこの実践発表は、あくまでもパソコンなどのデジタル機器は「道具」で、その道具を使った教師と児童のコミュニケーション活動、という位置づけがはっきり見えました。
この方の仰るとおりである。目標は「コミュニケーション能力の素地を養う」ことなのだ。重要なのはコンテンツ。子供を引き付けるコンテンツ(教材)を用意し、教師と子供がコミュニケーション活動を展開する。これが外国語活動のあるべき姿である。
JASTEC(日本児童英語教育学会) [授業]
12日の日曜日、昭和女子大学を開場に行われた「日本児童英語教育学会(JASTEC)」関東甲信越支部研究大会で発表してきた。
しかし、発表はそれほど対照的なものではなく、どちらかというと共通点の方が多い内容であった。両者とも、language-basedではなくcontent-basedで授業を組み立てていることが大きな要因である。子供たちにとって魅力的なcontentであれば、それが手作りであろうが、デジタルであろうがどちらでもよいのだ。アナログにはアナログの、デジタルにはデジタルのそれぞれのよさがあるのだから。
「デジタル教材のすすめ」という私の発表は、Macintosh用プレゼンソフト、Keynoteを使って進めていった。前半は、文字通りデジタル教材を使った模擬授業で展開していった。映像、音声、動画といった多種多様な情報を同時に提示できるのがデジタルのよさである。そのよさを活かした授業を提供したつもりである。しかし、最後は折り紙を使った授業で締め括った。折り紙である。これ以上ないアナログ教材!これはこれで、好評だった(と思う)。
小中連携。私は「小中連携」という言葉が先走りすぎていると考えている。小学校の学習指導要領と中学校の学習指導要領に示されている目標や内容は、そもそも連携されているはずである。それなのに、学習指導要領を読みもせず、教師一人一人が思いつきレベルで小中連携を語っているから、生産性のない議論になるのだ。詳細は、拙著『ダメな英語活動・よい英語活動(明治図書)』でも述べた。ご一読いただければ幸いである。
ビデオで発表された授業は、ALTとのティームティーチングによる授業であったが、まさに学級担任が中心となった授業であった。「もっと、ALTの出番を作ってやった方がいいのではないか」という意見が出たほどである。
しかし、全国的にこのような授業は圧倒的に少ない。学級担任の外国語活動に対する意識は極めて低いと言わざるを得ないのである。ALTにお任せの授業、民間企業が作成したカリキュラムに乗っ取った授業が跋扈している。これでは、もはや小学校教育とは呼べない。
学級担任が当事者意識をもって授業に取り組むようにすること。これが現在の外国語活動が抱える最大の課題である。
Valentine's Dayの授業(参観した学生の感想) [授業]
授業当日、参観した学生から即日、感想メールをもらった。匿名で紹介させてもらう。
■本日は外国語活動の授業を参観させていただき、誠にありがとうございました。まだあまり見たことがない領域であったため、とても楽しみにしていました。そして授業が終わった今、始まる前の期待以上の満足感があります。
正直に言って今まで見てきた、そして自分が教育実習で行った授業は渋谷先生のいうところのlanguage-basedの授業でした。
黒板に例文を書いて、覚えてそれを使用してクラスメイトと話すという特に変化のない授業であったと思います。
今まではそのlanguage-basedの授業をいかに面白くできるかを考えていましたが、content-basedの授業を見て、その内容と展開の面白さに驚かされました。
授業の子どもたちの様子を見ると楽しい雰囲気が伝わってきました。
ただ楽しいだけでなく、口から英語がどんどん出てきている様子を見ることができ、外国語活動のおもしろさを実感しました。
展開方法も色についての活動が入ってきたときから「あれ?バレンタインデーの話はどこにいったんだろう。」と思っていたのですが、歌、色、折り紙など断片的に見えた活動であっても、最後の折り紙が完成した時に授業のつながりがしっかりと見えてとても感動しました。
また外国語活動で取り入れられているコミュニケーション活動は本当にコミュニケーション活動と言えるのか、
という視点からも考えさせられることがありました。
表面的な“言葉”のやり取りでは子どもたちは「人と関わっている」とは言えないというところでも、自分の中学校時代の経験から言っても何も面白くはなかったし、距離が縮まったとも思えませんでした。
英語を媒体にして、人と関わっていると実感できるような授業を展開できればすごく楽しいんだろうなと思いました。
友達に外国語活動について聞いてみても、「ALTを活用して自分はT・Tにまわれば良くない?」というような言葉が返ってきます。
自分も例外ではありません。英語が苦手で、「great!!」等をオーバーに表現できないので教育実習では子どもたちも引きつった顔をしていました。
しかし、渋谷先生はとても楽しそうに授業をされており、また先生が使っていた英語は難しくないものばかりであり、英語が苦手な自分にも十分に聞き取ることができました。
まだまだ慣れていない外国語活動ですが、今回の授業を機にこれからは積極的に学んでいきたいと思います。今日は本当に勉強になりました。
■本日は大変参考になる授業を見学させていただき、誠にありがとうございました。来年から中学校で英語を教える者として、大変な衝撃を受ける授業でした。
中学校での英語の授業以上にクラスルームイングリッシュであふれた授業で、自らの授業で使われる英語の少なさ、また、授業中に使える語彙の少なさを恥じております。また、小学校でコンテンツが主役の外国語学習を受けてきて、英語をもっと学びたいとの思いを抱いて中学校に入ってくる子どもたちの興味を、維持するだけの工夫が中学校教員になる身として大切だと深く考えさせられました。来年からは、生徒たちがどのような外国語活動をしてきて、どういった英語をつかうことの楽しさを授業に求めているのかを考えて授業を展開していければと考えております。
また、英語を聞かせるだけでなく、動きや視覚からもその英語の内容がわかるような工夫が随所にあり、英語を日本語としてでなく、動作やモノを英語として理解できるような配慮がなされていて、今後の授業の参考にしていきたいと感じました。
■昨日は、絵本を読む活動に参加させていただき、本当にありがとうございました。とても緊張しましたが、良い経験ができました。
PENの会に参加して渋谷先生の授業を拝見したときから、本当に楽しい授業だ!もっと授業を見てみたい!と思っていました。
児童が集中し、楽しそうに活動している様子は私にとって驚きの連続でした。
昨日の授業を見学して、私は自分の英語力をあげることが一番の大きな課題であると感じました。
渋谷先生の本や、小泉先生の本も必ず読みます。他教科を取り入れる授業には興味があります。まだまだ分からないことだらけなので、一生懸命勉強します。本当にありがとうございました。
■小学校の英語の授業はこれまで何度か見たことはありましたが、「単語を覚えて発音してみよう・劇をしてみよう」といった形式が多かったように思います。
したがって、今回のように子どもが知らない言語をどんどん流しながら授業が進んでいくという展開は私にとって初めてでした。あっという間の1時間で、たくさんのことを学ぶことができましたが、その中でも特に印象的だったことがコンテンツの使い方です。スクリーンに映し出された絵本の内容が色の不思議を扱ったもので、新鮮な面白さがありました。あの教室にいた人みんなが惹きつけられていたと思います。しかし、ただ面白いのではなくて自然に流れる色や動物の英単語が、何の抵抗もなく頭に入ってきました。これこそが渋谷先生のねらいでもあるということを知ったとき、「なるほど」と思いました。授業のはじめにカードやCD,ピアノを用いた音楽を通して、子どもたちは最終的に聞いたことのない歌を英語で歌いきってしまう姿には本当に驚きました。この姿こそが、渋谷先生のおっしゃっていた『内容・相手・手段が結びついたコミュニケーション』の一つなんだなと実感しました。英語の授業はどうやったらよいのかという不安がありました。しかし、渋谷先生の授業やそのあとの講義を通して、自分のなかで大きな発見や学びができました。この経験は絶対に忘れません。
私は今年の春から小学校の教員になります。不安でいっぱいです。しかし、昨日の渋谷先生の、生き生きとした表情や子どもたちと楽しんで授業をなさっている姿をみて、早く子どもたちと楽しい時間を過ごしたいと思えました。渋谷先生のような素晴らしい先生と同じ職で働けるということをすごく誇りに思います。自分が英語の授業をするときは、昨日の授業で得たことを最大限に活用した授業を目指します。本当に勉強になる楽しい授業でした。ありがとうございました。
レスポンスがあるということは本当に嬉しいことである。そして、すぐにこのようなレスポンスを返すことのできる学生は有望である。
現職の教師の中には、授業を参観してもレスポンスの返せない者もいる。協議会でも何も発言しない。アンケート用紙等にも何も書かない。
授業を参観したら自分の意見を述べる。これは授業者に対する礼儀である。
Valentine's Dayの授業(子供の感想) [授業]
「ふりかえりカード」に子供が書いたValentine's Dayの授業の感想である。
■なぜ、バレンタインデーというのか。ローマのやさしい神父がバレンタインという人で、その人が処刑された日という本当は悲しい日だったということを初めて知りました。
■きつねが赤になったり、ちょうちょがむらさきになったり。おどろくことがたくさんあって、とてもおもしろかった。自分自身で作った折り紙も色が変わってうれしかった。
■ハートを家族にも見せました。とってもおどろいていました。また、このような何かをつくるというものが授業に入るとうれしいです。
■歌は、はじめは分かったけれど、後半はぜんぜん分かりませんでした。先生が「虫」を英語で言ったとき、推理できてとってもうれしかったです。
■動物の色が変わってすごかったです。バレンタインという神父が処刑された日がバレンタインデーだと初めて知りました。
■はじめて「バレンタインデー」ができたときのことを知りました。最初は「悲しい日だったんだなぁ」と思いました。歌でクロコダイルとかの動物は聞き分けるのが大変でした。「折り紙でハートをつくろう」ではきれいなハートができました。
注目すべきは、「○○という言葉を覚えた」とか「○○が言えるようになった」というような言語に焦点が当たっている感想がほとんどないことである。子供が書いているのは、授業で扱った「内容」である。これぞcontent-basedの授業の結果である。
外国語活動では、子供は言語を学ぶのではない。コミュニケーションの成功体験をするのである。私は英語しか話していないのにもかかわらず、私と子供たちの間のコミュニケーションは成立した。子供の中に「内容」が残ったのはその証拠である。コミュニケーションは言語のやりとりではない。内容のやりとりなのである。
Valentine's Day [授業]
Valentine's Day
本当は、先週水曜日の授業後すぐにブログアップするつもりだった。ところが、木曜日から発熱。金曜日は欠勤。土日休めば月曜から復活!のつもりだったのだが、未だに微熱がだらだら続いている状態である。治りが遅いのはやっぱり年かなぁ・・・。
ということで、Valentine's Dayの授業報告である。この日は、同期の准教授が学生20名ほどを引き連れて授業参観に来ていた。指導案も配布したから、ちょっとした公開授業である。(指導案はこちら↓)
Valentine's Dayの指導案
1 バレンタインデーってどんな日?
2月のカレンダーをスクリーンに映し出し、2012の言い方やFebruaryの発音を確認。続いて、レーザーポインターで14日を指し、Do you know this day?と問う。子供たちは元気に「バレンタインデー!」と答えてくる。Yes, it's Valentine's Day. What day is Valentine's Day?と更に問う。今度は「チョコの日?」とちょっと自信なさそうな答えである。ここで、バレンタインデーの由来についての文章をスクリーンに流す。
スクリーンを流れるテキストを追わせながら、子供たちに音読させる。私は黙って、Keynoteのスライドショーをリモコンでコントロールするのみ。
今から,1800年ほど前のことです。ローマにクラディウス二世という王様がいました。この王様は,若者たちが戦争に出たがらないので困っていました。
王様は,若者たちが戦争に出ないのは,家族や愛するものを失いたくないからだと思い,結婚を禁止してしまいました。
しかし,かわいそうな兵士を見て,内緒でこっそりと結婚させてくれていた神父さんがいたのです。その人の名をバレンタインと言います。
ところが,それを知った王様はバレンタインを処刑してしまいました。
2月14日は,バレンタインが処刑された日なのです。
(※ バレンタインデーの由来については諸説ある。)
すべて読み終えた後、同じストーリーを短い動画で提示する。ネイティブの英語ナレーションが入ったYouTubeの動画である。Valentine, February 14th, marriage, Father等のキーワードは結構聞き取れていた。子供たちの耳はいい。
2 絵本『What Is Valentine's Day?』の読み聞かせ。高学年にはやや幼稚な絵本であるが、アメリカでは友達同士、あるいは家族でバレンタインカード等を交換するということが分かる。
3 歌『You're My Valentine』(Holiday Jazz Chants, Carolyn Graham)を聴き、歌に出てきた動物や昆虫を当てさせる。黒板に歌に出てくる動物や昆虫のピクチャーカードを裏返しに張っておき、歌を聴かせる。We can hear some animals in this song. What did you hear?裏返されているカードを指してWhat animals are they?と問う。子供たちは「もう一度聴かせて!」を繰り返しながら、すべての動物や昆虫を当てた。動物や昆虫を当てるため、何度も聴いているうちに、歌も歌えるようになってしまっている。最後は、CDではなく私の下手なキーボード伴奏で楽しく歌った。
4 絵本『Hello, Red Fox』(Eric Carle)の読み聞かせ。この絵本は、母ガエルと子ガエルの会話でストーリーが進んでいくため、ティームティーチングで読み聞かせるのがよい。しかし、この時間は、ALTなしの授業である。そこで、授業前に英語科の学生に読み聞かせ部分だけのティームティーチングを頼んでおいた。突然の依頼だったにもかかわらず、快く引き受けてくれた七恵さん。いっさいの練習なし、ぶっつけ本番で見事な読み聞かせを披露してくれた。七恵さん、ありがとう!
この絵本は、見ていた色の補色が残像として残るという現象を利用した仕掛け絵本である。緑色のキツネをしばらく見ていた後、白い画面を見ると赤いキツネ(うどんではありません。念のため)が残像として見えるのである。子供たち、「えぇっ、なんで?」と不思議がりながら大喜びであった。
5 折り紙遊び。一人に一枚ずつ緑色の折り紙を配布。私の英語の指示に従って、折り紙遊びを楽しむ。折り紙は途中、triangle, square, trapezoid, fox, frogと子供たちの知っている形や動物の様相を見せていく。しかし、最後にできあがるのは、ハートである。ハートなのに、何で緑?そこがポイントである。先の絵本と同様、絵色が変わるのだ。下の緑のハードを10秒ほど凝視する。その後、右の白い部分に目を移してほしい。赤(ピンク?)のハートが見えただろうか。子供たちからは歓声が上がった。

本当は、先週水曜日の授業後すぐにブログアップするつもりだった。ところが、木曜日から発熱。金曜日は欠勤。土日休めば月曜から復活!のつもりだったのだが、未だに微熱がだらだら続いている状態である。治りが遅いのはやっぱり年かなぁ・・・。
ということで、Valentine's Dayの授業報告である。この日は、同期の准教授が学生20名ほどを引き連れて授業参観に来ていた。指導案も配布したから、ちょっとした公開授業である。(指導案はこちら↓)
Valentine's Dayの指導案
1 バレンタインデーってどんな日?
2月のカレンダーをスクリーンに映し出し、2012の言い方やFebruaryの発音を確認。続いて、レーザーポインターで14日を指し、Do you know this day?と問う。子供たちは元気に「バレンタインデー!」と答えてくる。Yes, it's Valentine's Day. What day is Valentine's Day?と更に問う。今度は「チョコの日?」とちょっと自信なさそうな答えである。ここで、バレンタインデーの由来についての文章をスクリーンに流す。
スクリーンを流れるテキストを追わせながら、子供たちに音読させる。私は黙って、Keynoteのスライドショーをリモコンでコントロールするのみ。
今から,1800年ほど前のことです。ローマにクラディウス二世という王様がいました。この王様は,若者たちが戦争に出たがらないので困っていました。
王様は,若者たちが戦争に出ないのは,家族や愛するものを失いたくないからだと思い,結婚を禁止してしまいました。
しかし,かわいそうな兵士を見て,内緒でこっそりと結婚させてくれていた神父さんがいたのです。その人の名をバレンタインと言います。
ところが,それを知った王様はバレンタインを処刑してしまいました。
2月14日は,バレンタインが処刑された日なのです。
(※ バレンタインデーの由来については諸説ある。)
すべて読み終えた後、同じストーリーを短い動画で提示する。ネイティブの英語ナレーションが入ったYouTubeの動画である。Valentine, February 14th, marriage, Father等のキーワードは結構聞き取れていた。子供たちの耳はいい。
2 絵本『What Is Valentine's Day?』の読み聞かせ。高学年にはやや幼稚な絵本であるが、アメリカでは友達同士、あるいは家族でバレンタインカード等を交換するということが分かる。
3 歌『You're My Valentine』(Holiday Jazz Chants, Carolyn Graham)を聴き、歌に出てきた動物や昆虫を当てさせる。黒板に歌に出てくる動物や昆虫のピクチャーカードを裏返しに張っておき、歌を聴かせる。We can hear some animals in this song. What did you hear?裏返されているカードを指してWhat animals are they?と問う。子供たちは「もう一度聴かせて!」を繰り返しながら、すべての動物や昆虫を当てた。動物や昆虫を当てるため、何度も聴いているうちに、歌も歌えるようになってしまっている。最後は、CDではなく私の下手なキーボード伴奏で楽しく歌った。
4 絵本『Hello, Red Fox』(Eric Carle)の読み聞かせ。この絵本は、母ガエルと子ガエルの会話でストーリーが進んでいくため、ティームティーチングで読み聞かせるのがよい。しかし、この時間は、ALTなしの授業である。そこで、授業前に英語科の学生に読み聞かせ部分だけのティームティーチングを頼んでおいた。突然の依頼だったにもかかわらず、快く引き受けてくれた七恵さん。いっさいの練習なし、ぶっつけ本番で見事な読み聞かせを披露してくれた。七恵さん、ありがとう!
この絵本は、見ていた色の補色が残像として残るという現象を利用した仕掛け絵本である。緑色のキツネをしばらく見ていた後、白い画面を見ると赤いキツネ(うどんではありません。念のため)が残像として見えるのである。子供たち、「えぇっ、なんで?」と不思議がりながら大喜びであった。
5 折り紙遊び。一人に一枚ずつ緑色の折り紙を配布。私の英語の指示に従って、折り紙遊びを楽しむ。折り紙は途中、triangle, square, trapezoid, fox, frogと子供たちの知っている形や動物の様相を見せていく。しかし、最後にできあがるのは、ハートである。ハートなのに、何で緑?そこがポイントである。先の絵本と同様、絵色が変わるのだ。下の緑のハードを10秒ほど凝視する。その後、右の白い部分に目を移してほしい。赤(ピンク?)のハートが見えただろうか。子供たちからは歓声が上がった。

豊小学校研究会(その3) [授業]
小泉清裕先生の講演で、私の心に響いた言葉。
1 言葉のやり取りだけをコミュニケーションと考えて練習させているような授業者は、コミュニケーションに対する捉えが薄い。言葉を操る対話力を指してコミュニケーション能力と呼ぶのであれば、電話一本で金を奪う「振り込め詐欺」を行う詐欺師のコミュニケーション能力は相当高いことになる。しかし、そこには「相手を敬う気持ち」「相手を分かろうとする姿勢」「合意形成能力」等、コミュニケーションで絶対に必要な大切な要素が抜け落ちている。
2 「知らない」言葉をいきなり「使える」言葉にしようとすることには無理がある。「知らない」→「使える」ではない。「知らない」→「聞いたことがある」→「知っている」→「使える」というステップを踏まえるべき。小学校の外国語活動では、「聞いたことがある」という言葉を増やしていくことが大切。性急に「使える」を求めないこと。
3 教師が発する英語の中に、「必要のない情報」「使えない情報」を入れていく。そのような中から「必要な情報」「使える情報」を取り込む力を付けることも大切。
なるほど・・・。
1 言葉のやり取りだけをコミュニケーションと考えて練習させているような授業者は、コミュニケーションに対する捉えが薄い。言葉を操る対話力を指してコミュニケーション能力と呼ぶのであれば、電話一本で金を奪う「振り込め詐欺」を行う詐欺師のコミュニケーション能力は相当高いことになる。しかし、そこには「相手を敬う気持ち」「相手を分かろうとする姿勢」「合意形成能力」等、コミュニケーションで絶対に必要な大切な要素が抜け落ちている。
2 「知らない」言葉をいきなり「使える」言葉にしようとすることには無理がある。「知らない」→「使える」ではない。「知らない」→「聞いたことがある」→「知っている」→「使える」というステップを踏まえるべき。小学校の外国語活動では、「聞いたことがある」という言葉を増やしていくことが大切。性急に「使える」を求めないこと。
3 教師が発する英語の中に、「必要のない情報」「使えない情報」を入れていく。そのような中から「必要な情報」「使える情報」を取り込む力を付けることも大切。
なるほど・・・。








