So-net無料ブログ作成
検索選択

JASTEC(日本児童英語教育学会) [授業]

12日の日曜日、昭和女子大学を開場に行われた「日本児童英語教育学会(JASTEC)」関東甲信越支部研究大会で発表してきた。
私に与えられたテーマは「デジタル教材のすすめ」である。午前中の発表者は私を含めて2名。もうお一人の発表テーマは「手作り教材のすすめ」、まさに対照的な発表テーマである。
しかし、発表はそれほど対照的なものではなく、どちらかというと共通点の方が多い内容であった。両者とも、language-basedではなくcontent-basedで授業を組み立てていることが大きな要因である。子供たちにとって魅力的なcontentであれば、それが手作りであろうが、デジタルであろうがどちらでもよいのだ。アナログにはアナログの、デジタルにはデジタルのそれぞれのよさがあるのだから。
「デジタル教材のすすめ」という私の発表は、Macintosh用プレゼンソフト、Keynoteを使って進めていった。前半は、文字通りデジタル教材を使った模擬授業で展開していった。映像、音声、動画といった多種多様な情報を同時に提示できるのがデジタルのよさである。そのよさを活かした授業を提供したつもりである。しかし、最後は折り紙を使った授業で締め括った。折り紙である。これ以上ないアナログ教材!これはこれで、好評だった(と思う)。

午後は、「小中連携」をテーマにした取組の報告と協議、そして、「担任だからできる各教科の学習内容を活用した実践」というテーマでの授業ビデオ発表であった。
小中連携。私は「小中連携」という言葉が先走りすぎていると考えている。小学校の学習指導要領と中学校の学習指導要領に示されている目標や内容は、そもそも連携されているはずである。それなのに、学習指導要領を読みもせず、教師一人一人が思いつきレベルで小中連携を語っているから、生産性のない議論になるのだ。詳細は、拙著『ダメな英語活動・よい英語活動(明治図書)』でも述べた。ご一読いただければ幸いである。

ビデオで発表された授業は、ALTとのティームティーチングによる授業であったが、まさに学級担任が中心となった授業であった。「もっと、ALTの出番を作ってやった方がいいのではないか」という意見が出たほどである。
しかし、全国的にこのような授業は圧倒的に少ない。学級担任の外国語活動に対する意識は極めて低いと言わざるを得ないのである。ALTにお任せの授業、民間企業が作成したカリキュラムに乗っ取った授業が跋扈している。これでは、もはや小学校教育とは呼べない。
学級担任が当事者意識をもって授業に取り組むようにすること。これが現在の外国語活動が抱える最大の課題である。